今夏ゴールアシストへGAフットボールクラフ゛より海外遠征企画とコーチ帯同依頼を頂き、今回児玉シュウトコーチが帯同コーチとして指導に当たりました。
以下児玉コーチによるイギリス遠征帯同レポートです。
◆遠征国:イギリス(ロンドン・ノッティンガム・マンチェスター)
◆遠征期間:7月22日~8月12日
◆帯同カテゴリー:U14
【日本とイギリスのサッカーの違いは何なのか。】
現地の選手とフィジカル的な違いはありますが、日本人よりもダイナミックにゴールに向かってくるイメージがつきました。
ロングボールの回数やヘディングの競り合いで勝つ回数、球際で勝つ回数から考えても、いわゆるプレーにおける激しさはイギリスの選手の方が強いと感じました。
攻撃の目的であるゴールを奪うというところから考えても、競り合い・球際で勝つとボールを保持できる時間が増えていき、その結果目的であるゴールに向かう回数が増えていきます。
そこの上記にあるように競り合いや球際で、フィジカルが強いイギリスの選手相手勝てるようになってくると試合の主導権が握れると感じた瞬間は多くありました。
しかし我々日本人も劣っているわけではなく、日本人の選手の特徴を活かしながら、他国の選手よりも賢くそして繊細に早くプレーを選択する事ができれば主導権が握れるということも実感できました。
【イギリスと日本の環境や文化の違いは何なのか。】
やはりイギリスはサッカー発祥の地という事もあり、日本よりもサッカー熱は凄いと感じました。
多くの人がサッカーを愛し、そして熱く戦います。
そこの気持ちの差が勝敗を大きく左右するのではないかと感じました。本当にサッカーを愛し、そして常に熱く戦い、成長できる選手こそ高いレベルでプレーできるのではないかと思います。
私たちは素晴らしい環境の下でプレーする事ができ、そして生活しています。
もしかしたら、気付かない間に甘えが生じ、成長を妨げている瞬間もあるのかもしれません。
小・中・高校生のうちから常に1人の選手、1人の人間として自立する努力をしなければいけません。
【イギリス遠征を終えて成長できた部分】
言語や食文化、気候やグランドを含め、イギリスは日本と大きく異なる部分を持った国でした。
そのような国で約3週間ほど過ごし、サッカーに対する考え方や生きていくための能力というものが成長できたと感じています。
日本で常日頃から素晴らしい環境で過ごせていると改めて感じました。
常に食べたいものを食べることができ、言葉も通じ、交通環境も整っており、何不自由のない生活を送れています。
イギリスでは限られたものしか食べれず、近くにコンビニがあるわけでもありません。
時間にルーズであり、予定通りに進む事など滅多にありません。
そのような環境で過ごし、試合に臨めた事は選手としてもコーチとしても良い経験となりました。どんな環境でも試合では100%の力で闘い、勝つということの必要性を身を持って感じました。
心と身体の準備を十分にできない状況でも生きていかなければならないのです。
サッカー選手には適応能力という部分も必要になってきます。どんな状況でもポジティブに捉え、自分自身の成長に繋げられる選手がトップレベルでプレーできるのだと思いました。
最後に今回共に過ごした選手たちには、イギリスでの経験を活かし、毎日の生活を大事にして今後大きく成長してくれることを願っています。